こんにちは。西條祐樹です。
Part4〜Part6で、弊社の仕事を紹介しました。
弊社は社会資本の整備や維持管理に関わる仕事をしているわけなんですが、これは社会資本が建設されてあたりまえに利用できる状態を維持するごくごく一部で、社会資本の整備や維持管理にはたくさんの方々が携わっています。

ホームページレポートPart7では、私たちの仕事のページを紹介しながら、どんな人がどう関わりどんな仕事をしているのか、そういった部分に触れたいと思います。
社会資本・建設関連業・災害発生時の役割の順に説明します。
それではまず、社会資本とは何か?から行きましょう。

場所はこちらです。

蛇口から出る水は、道路の下などに埋設された水道管を使って浄水場から送られます。
浄水場は、川やダムなどから取り入れた水を、私たちが安心して利用できるように処理してから送る施設です。

使い終わった水は、道路の下などに埋設された下水道管を通って下水処理場に流れ着きます。
下水処理場では、汚れた水をきれいに処理して川や海へ放流します。
海にたどり着いた水は蒸発し雲となり、雨となって降り注ぎ川の水となります。

これが水の循環です。

水を使う場面だけでも、水道や浄水場、川、ダム、下水道、下水処理場などの社会資本が関係しています。

建設関連業

社会資本は、国や地方公共団体が整備しますが、プロセスの一部を建設関連業に委託したり、工事は建設業に発注します。
私たちは、工事をする建設業とは違い、現場を測量して図面を作ったり、目的物の設計とコンサルティングを行います。他にも、地盤を調べる地質調査や、補償コンサルタントの仕事、地方公共団体が管理する様々な社会資本の情報管理を支援します。
測量や建設コンサルタント、地質調査、補償コンサルタントの仕事を行う会社は建設関連業と呼ばれ、国や地方公共団体のパートナーとなって一緒に仕事をしています。

社会資本が建設されるまでには建設生産工程と呼ばれる工程があり、建設後は維持管理が始まります。社会資本の建設から維持管理までの過程を使って、国や地方公共団体、建設関連業・建設業の関わりを簡単に紹介します。

建設生産工程と維持管理の流れ

国や地方公共団体が事業全体をマネジメントし、各段階に応じて建設関連業や建設業がその役割を果たします。

3者の関係性と役割

国や地方公共団体は、専門性の高い調査・計画・設計などの業務を建設関連業に委託し、建設関連業は、業務成果を国や地方公共団体に納品します。
国や地方公共団体は、建設関連業から納品された業務成果を使って建設業に工事を発注し、建設業は目的物を完成させ、国や地方公共団体に引き渡します。
この間、国や地方公共団体は、建設や維持管理に関わる業務や工事などの事業全体をマネジメントします。

災害発生時の役割

大きな地震や豪雨によって道路が使えなくなったら困りますよね。
この状態を少しでも早く解消するために施設管理者を支援するのが私たちの役割です。

地震や豪雨などの異常な天然現象により社会資本が被害を受けた場合、法律に基づいて災害復旧事業が行われます。この事業には所定の手続きが必要ですが、私たちはこの手続きの一部である被害状況の調査報告、申請図書の作成(測量や復旧設計など)を支援しています。