現地踏査ツールとして利用している360度カメラを紹介します。

弊社で購入した360度カメラ「RICOH THETA V」
撮影風景

最近のデジタルカメラ

最近のデジタルカメラにはGPS機能が付いており、撮影した画像にはExif(Exchangeable Image File Format の略)情報として、撮影した場所の経緯度も付与されています。

explorerプロパティで確認した経緯度情報(値は弊社の社屋前)

360度カメラ導入前の利用形態

Exif情報により地図上に撮影位置を描画でき、クリックして写真の閲覧ができるので便利に活用していました。

出典:地理院地図より
画像の回転はできません

 しかし、デジタルカメラで撮影した画像では撮影漏れ等により、撮影場所の真下や、直ぐ後ろの部分が見られなく現地に再度行き確認することが度々起きていました。

360度カメラについて

360度カメラでは、一度シャッターを押すと上下左右360度の画像が撮影できるとのことですので、上記の問題を解消するために360度カメラを導入することにしました。

[選定条件]

  • 価格が安価である。
  • 画像に経緯度が付与される
  • カメラと離れてもシャッターが押せる
  • 画像の閲覧が容易である

併せて、後方も見通しよく撮影できるように長めの自撮り棒も購入し、地上2m位の普段より上から目線の写真を撮影するようにしました。

360度カメラ導入後の利用形態

360度カメラの導入により、撮影場所での全方向の確認が1枚の写真で行え、しかも拡大して確認も行うことができるので、再度現場に行くことはなくなりました

出典:地理院地図より

自由に拡大・回転できます。

ストリートビュー風の利用

上記の方法で、写真一枚ずつで確認ができ十分活用できます。
しかし、利用を続けていくとストリートビュー風に画像内をクリックして隣の写真に遷移しての閲覧がしたくなり、カメラメーカが提供しているサイトと契約し、更に便利な閲覧も併用しています。
交差点内で、どの方向にも移動できます。

自由に拡大・回転でき、画像内のブーメランマークをクリックすると視野方向を維持したまま隣の写真に遷移します。
左上の地図は、画像の投影方向も分かりますし、撮影ポイントをクリックすると、その場の画像に切り替わります。
360度画像内に、デジタルカメラの画像を埋め込むこともできるので、構造物の拡大写真を同時に閲覧することもできます。

地図と動画のマッピング

購入した360度カメラは動画の撮影も可能であり、動画再生している場所と方向を地図上にマッピングさせることも可能です。

出典:地理院地図より。動画の再生位置と視野方向が連動します。
動画再生中に、停止・回転が行えます。

さいごに

 弊社では、新しい技術も積極的に導入し、作業の効率化を図り、品質の良い成果品造りに努めています。